業者から「電話機を交換しませんか。月々は今と同じです」と勧められた。この記事は、勧められた社長と、比べるよう任された方へ。作るのは、今の電話機をリースの満了まで使うか交換するかを並べた1枚の表で、決めるのは社長です。
私ならこうします。 今の電話機で困っていなければ、満了まで使います。交換は今のリースを途中でやめて新しく借りることで、今の残りは消えず、払い終わりも延びます。例外は、故障が増えた、保守が続けられないと言われた、要る機能が無いときで、交換を前提に見積もりを比べます。
- この記事で出来ること
- 今のリースの契約書か請求書と業者の見積書から比較表を埋め、満了まで使う・業者に確かめる・もう1社に頼む、のどれにするか決められる
- 前提
- 専門知識は不要。今のリースの契約書か請求書(通帳の引き落とし)と、業者の提案書か見積書があれば足ります
- 今日の一歩
- 2点をそろえるのは今日。測った時間ではありません
用意する物は2つ
- 今のリースの契約書か請求書: リース会社の名前、月額、満了日。無ければ通帳の引き落としの名前がリース会社です。そこに、まだ払っていない合計と満了日を聞きます
- 業者の提案書か見積書: 新しいリースの月額・年数、工事・撤去の費用、今の残りの扱い。口頭だけなら下の文面で頼みます
「12か月の費用」と「何年しばられるか」を分ける
数字は説明用の架空の例で、相場ではありません。今のリースの残りが18か月あり、交換の見積書に「今の残りは新しい月額に含む」と書いてある場合です。税込でそろえています。
| 項目 | 今の電話機を満了まで使う | 交換する |
|---|---|---|
| 今のリースの残り(今後12か月) | 10,000円×12か月=120,000円 | 0円(新しい月額に含む) |
| 保守(今後12か月) | 24,000円 | 24,000円 |
| 新しいリース(今後12か月) | 0円 | 10,000円×12か月=120,000円 |
| 工事・撤去など(今回だけ) | 0円 | 30,000円 |
| 今後12か月の合計 | 144,000円 | 174,000円 |
| 12か月の差 | 30,000円少ない | ― |
| 13か月目以降(しばられる期間) | 残り6か月で満了。その後は返すか、借り続けるかを選ぶ | 7年(84か月)契約なら残り6年(72か月)、月10,000円が続く |
| 払い終わり(今から数えて) | 18か月後 | 84か月後(今より66か月=5年6か月延びる) |
見積書に今の残りの扱いが無ければ、その欄は「未確認」と書きます。別に一括で払う見積もりなら、その額を交換の列に書きます。
決め方は3つ: 続ける・確かめる・交換する
① 満了まで使う
仕事に支障が無く、今の残りの扱いも確かめたら、交換を断り、満了のときの返し方をリース会社に聞きます。
② 業者に確かめる
今の残りの扱いか保守が分からなければ、下の文面を業者に送り、届くまで返事はしません。
③ 交換が要る・見積もりを比べる
交換が要るなら、同じ台数・機能でもう1社に見積もりを頼みます。
報告が要る方へ
報告文(上の例の場合) 今の電話機は仕事に支障が無く、別紙の表のとおり、今後12か月の費用は満了まで使う方が30,000円少なくなります。交換しても今のリースの残りは消えず、交換すると払い終わりが今より5年6か月(66か月)延びます。今の残りの扱いと保守が続くかを業者に書面で確認中です。確認が済むまで返事を保留し、その上で満了まで使うことを提案します。
業者に送る確認文: 業者への文面と、契約の決まり
文面(交換を勧めた業者へ。メールか書面で) 「ご提案ありがとうございます。社内で比べるため、見積書を書面でいただけますか。①新しい電話機の名前と台数、新しいリースの毎月の支払いと期間、リース会社の名前 ②工事・撤去の費用 ③今のリースの残りの扱い(いくらを、誰が、どの支払いで払うのか) ④交換した後、払い終わるまでの合計(税込) ⑤交換しない場合、今の電話機の保守が満了まで今の条件で続くか。確認が終わるまで、新しい契約の手続きは進めないでください。」
- リースは途中でやめられない契約です。途中でやめるなら、残りのリース料かそれに相当する額を一括で払います(リース事業協会)
- 協会は、業者の誤った説明の例に「今のリースの残りは業者が全部負担する」を挙げ、新しく契約しても今の残りは無くならないと書いています
- 会社の名前で結んだ仕事の契約には、8日以内の取り消し(クーリング・オフ)は原則として使えません。判を押す前が、確実に止められる最後の時点です(消費者庁)
