営業から「回線を替えると安くなります」と言われた。この記事は、言われた社長と、比べるよう任された方へ。作るのは、今の契約と替える案を並べた1枚の表で、決めるのは社長です。
私ならこうします。 差額だけでは決めません。替えると、工事の立ち会いやメールアドレスの変更、FAXや警備がそのまま使えるかの確認がついてきます。それも並べ、書面で分からないことが残るうちは、今の契約を続けます。例外は、今の回線が遅い、よく止まるなど困っているときで、替える前提で比べます。
- この記事で出来ること
- 請求書と見積もりから比較表を埋め、替えない・今の業者に条件を聞く・同じ条件でもう1社に聞く、のどれにするか決められる
- 前提
- 専門知識は不要。直近1か月分の請求書と、業者の見積書(無ければ口頭で言われた内容のメモ)があれば始められる
- 今日の一歩
- 文面を送るのは今日。表は書面がそろえば社内で埋められます(測った時間ではありません)
用意する物は2つ
- 今の請求書(直近1か月分): 月額と、オプションの行
- 業者の見積書: 会社名の入った書面かメール。口頭の「安くなる」は、工事費や縛りの年数が抜けやすいので表に書きません
同じ年数の総額と、替える手間を1表に
- 年数は見積もりの縛りに合わせる。縛りが無ければ2年(私の目安)
- 割引は書面にある期間の分だけ引く
- 工事費、今の契約をやめる費用(解約金・工事費の残り)、電話機やルーター(ネットの箱)の買い替えは、替える側に足す
数字は説明用の架空の例で、相場ではありません。税込で、縛り2年の見積もりとして24か月で並べています。
| 項目(24か月) | 今の契約を続ける | 見積もりAに替える |
|---|---|---|
| 月額(オプション込み) | 12,000円×24=288,000円 | 10,000円×24=240,000円 |
| 工事費・事務手数料 | 0円 | 25,000円 |
| 今の契約をやめる費用 | 0円 | 20,000円 |
| 割引(書面の期間だけ) | 0円 | −12,000円(最初の1年) |
| 24か月の総額 | 288,000円 | 273,000円 |
| 新しい契約の縛り | 縛りなし | 2年。途中でやめると解約金(額は書面で) |
| 工事の立ち会い・止まる時間 | なし | 立ち会い1回。止まる時間は未確認 |
| 電話・FAXの番号、メールアドレス | そのまま | 番号はそのまま。メールアドレスは変わる |
| つないでいる物(FAX・警備・レジ) | 今のまま | 使えるか未確認 |
差額と手間のどちらが重いかは会社ごとに違うので、私は金額の目安で切らず、表のまま比べます。分からない欄は「未確認」と書きます。
決め方は3つ: 続ける・確かめる・替える
① 替えない
手間のほうが重いか、今の回線で困っていないなら、今の契約を続けます。
② 業者に確かめる
「未確認」が残れば、下の文面を業者に送ります。今の契約先にも、請求書の問い合わせ先で「今より安いプランは無いか」を聞きます。
③ 替える方向で比べる
見積もりが1社だけなら、同じ年数・番号・つないでいる物の条件でもう1社に頼みます。
報告が要る方へ
報告文(上の例の場合) 回線の件、今の請求書と見積もりを同じ2年の総額で比べました。今の契約は288,000円、見積もりAは273,000円で、15,000円少なくなります。ただし2年の縛りがつき、メールアドレスが変わります。工事で電話が止まる時間と、警備がそのまま使えるかを業者に確認中で、分かるまでは今の契約を続ける案です。表は別紙のとおりです。
業者に送る確認文: 業者への文面と、確かめたこと
文面(見積もりを出した業者へ。メールか書面で) 「〇〇株式会社の△△です。ご提案の件、社内で今の契約と比べてから決めます。次を、御社の会社名の入った書面かメールでお送りください。①月額の内訳(オプションを含む。税込みか税抜きかも) ②工事費と事務手数料 ③縛りの年数と、途中でやめたときの解約金 ④今の契約をやめる費用を、どちらが負担するか ⑤割引の条件と期間 ⑥電話番号・FAX番号と、今のメールアドレスがそのまま使えるか ⑦工事の日の立ち会いが要るか。電話とネットが止まる時間はあるか ⑧FAX・警備・レジなど、今の回線につないでいる機器がそのまま使えるか ⑨契約の相手の会社と、申し込みの窓口の会社。書面をいただく前に、お申し込みはしません。」
- ⑥と⑨が書面で埋まらない見積もりは、まだ比べる段階にありません。NTTの名前が出てきても、契約の相手がNTTとは限らないからです
- 会社の名前で結んだ仕事の契約には、8日以内の取り消し(クーリング・オフ)は原則として使えません。比べてから決めます
